ーエクステリア工事で選ぶ塀のデザインは？アイディア・ポイントを紹介ー

 

エクステリア工事では、防犯性やプライバシーを守るため、塀の設置が重要視されています。近年では、さまざまなデザインが注目されています。

 

多くの人が思い浮かべる塀は、コンクリートブロックではないでしょうか。しかし、コンクリートブロックは、閉鎖的な雰囲気を与えがちです。

 

本記事では、エクステリア工事で選ぶ塀のデザインについて、アイディアやポイントをご紹介します。

 

エクステリア工事で塀の設置におけるメリット・デメリット

エクステリア工事は、さまざまな作業が実施されます。外観のデザインが気になる一方、防犯性やプライバシー強化に効果的な塀の設置に注目が集まっています

エクステリア工事における塀の設置は、従来の外構作業とは異なり、庭園や建物の外観との一体感を考えたデザインが可能です。

 

そのため、エクステリア工事で塀を設置することのメリットとデメリットを把握しておくことで、納得のいく仕上がりを目指せるでしょう。

 

塀を設置するメリット

塀は通常のフェンスと比べ、外部からの視線を効果的に遮断する目的で設置されます。塀は平らな板のような施工を行うため、外部からの視線を遮断可能です。

穴をあけたり明るいカラーを使用したりすると、従来の重たい感じのブロック塀とは異なる、軽やかな雰囲気の塀を設置できます。

 

さらに、塀を外壁とデザインを合わせることにより、スタイリッシュな外観の塀を演出することが可能です。

 

塀を設置するデメリット

塀は構造上、フェンスよりも厚みがあることから、設置可能なスペースが限定される場合があります。さらに、ブロック塀は閉鎖的な雰囲気を与えがちとなり、デザイン選びには細心の注意が必要です。

 

さらに、年月が経過した塀は地震による崩壊の可能性があるため、長く使用するには定期的な点検やメンテナンスが不可欠です。

 

デザイン性を考えた塀の重要性

昭和時代に一般的だったグレーのコンクリートブロックで構築された塀は、シンプルさと耐久性が重宝されていました。しかし、現代の住宅スタイルに適合するかというと、デザイン面で物足りなさを感じる人も少なくありません。

 

プライバシーを保護する目的で優れているブロック塀は、ただ耐久性に注目するだけではなく、現代の住宅に合わせたデザインにすることも重要です。

 

どのような塀のデザインが流行している？

住宅においてデザインは、住宅やその周辺の景観を引き立てるうえで重要です。塀のデザインを重視することは、エクステリア全体のデザインに大きな影響を与えます。

 

では、現在の塀のデザインのトレンドは、どのようなデザインなのでしょうか。詳しくご紹介します。

 

塀とフェンスの組み合わせ

塀とフェンスは良く比べられる対象ですが、実際には2つを組み合わせた設計がおすすめな場合もあります。

 

塀とフェンスは外観上異なるかもしれませんが、色やデザインを調和させることにより、プライバシー保護と同時におしゃれな雰囲気を演出することが可能です。

 

プライバシーを重視する箇所には塀を用い、デザイン性と風通しの良さを求める箇所にはフェンスを組み合わせて設置すると良いでしょう。

 

塀を使ってアウトドア風の空間を演出

木の風合いを取り入れた壁のデザインは、塀にも応用できます。アウトドアがお好きな人におすすめのデザインです。

コンクリート製の塀と木目デザインの塀を組み合わせることで、屋内からの景色をより開放的に演出できます。また、木目のデザインを屋内側に施すことにより、庭との一体感も増します。

 

コストは増えますが、二層式の塀は、見た目だけではなく防犯面でも大きなメリットのあるデザインです。

 

都市部の狭いスペースでの塀の活用

狭い土地を最大限に利用する都心や都市部では、土地の限界ギリギリに家を建てることが一般的です。その結果、プライバシーの確保が問題の一つとなります。

狭小住宅で外部からの視線を遮るためには、塀を設置して物理的な境界線を明確にすることが効果的です。

 

プライバシーを守りたいエリアでは、塀とフェンスの組み合わせを用いて外からの視線を遮断しましょう。

 

ガーデンスペースのための塀の利用

一般的に庭やガーデンスペースではフェンスの使用が多く取り入れられています。歩行者の通行が多い場所や隣の家との距離が近い場合、ガーデンルームを施工するようなデザインの塀を設置することがおすすめです。

 

タイルやウッドデッキと組み合わせる・庭の整備を同時に行うことで、一体感のあるモダンなプライベートガーデンを演出できます。

 

玄関周りに限定して塀を設置

エクステリア工事においては、家の顔ともいえる玄関やポーチ周りの施工も重要なポイントです。

 

最近では、玄関エリアに配達物の置き配をする場合が多く、外部の視線が気になる場面が増えています。このような状況で、玄関エリアへの外部からの視線を遮断したいというニーズがあります。

 

その解決策として、エクステリア工事時にエントランスエリア専用に塀を設計・設置することがおすすめです。塀は人の視線を遮る機能に加え、門扉や門柱と調和を図ることで、プライバシー保護にもぴったりです。

 

塀を設置する際のエクステリア工事のポイント

塀の設計には、さまざまなアプローチが可能です。すべてをただブロック塀で囲むことは、デザイン性があるとはいえません。しかし、家主が具体的な希望を示さない限り、エクステリア施工業者が積極的に提案するのは難しい場合もあります。

 

では、塀をつくる際のエクステリア工事での成功のポイントとは何でしょうか。主なポイントは、以下の3つです。

 

予算の設定

エクステリア工事を開始するにあたり、大体の予算を設定することが大切です。素材によっては費用が高くなることもありますが、工事範囲を限定することで、設定した予算内で工事を行うことが可能です。

 

予算がわからない場合は、興味がある施工例を集め、業者に施工費用の予算を聞いてみると良いでしょう。

 

目標を明確にする

塀の設置には、防犯性を向上させたり美しい庭空間をつくり出したりするなど、目標の設定を明確にしましょう。

 

目標を明確にすることで、塀の高さや使用する素材などを適切に選べます。たとえば、玄関エリアの施工といった目標を設けることで、予算やデザインを効率的に決められます。

 

基準を設定する

デザイン選びを円滑にするためには、基準を設定することです。「洋風で統一したい」「イングリッシュガーデン風にしたい」など、求めるスタイルの基準を明確にすることで、業者側はデザインや予算の提案がしやすくなります。

 

なかには、リゾート風のデザインを求める人も増えており、スタイリッシュな塀の設置が盛んに行われています。実際の施工事例を参考にしながら、希望する基準を設定すると良いでしょう。

 

まとめ

本記事では、エクステリア工事における塀のデザインについて解説しました。

 

エクステリア工事には多種多様な施工事例が存在し、塀と組み合わせることも対応可能です。塀のデザインに悩んでいる人は、この記事を参考にしながら塀の設置計画を進めましょう。